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パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェア認定

「インターネット機能を有するモノ」の代表であるパソコンの内蔵ファイルでは、従来から主にHDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)が使われていましたが、最近ではSSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)も多く使用されています。
当協会では、パソコン内蔵SSDとパソコン内蔵HDD用のデータ消去ソフトウェアの認定を行っています。
なお、以下に示すパソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェアの評価認定制度は、我が国初の取組みです。

パソコンの内蔵ファイルでは、従来から主にHDD(Hard Disk Drive)が使われていましたが、最近ではSSD(Solid State Drive)も多く使用されています。当協会では、パソコン内蔵SSD用ののデータ消去ソフトウェアの認定を行っています。

HDDに比べ、 SSDは、メリットとして(1)アクセス速度が速い、(2)動作音が静か、(3)省電力・低発熱となっている等があることから、今日ではSSDは、HDDの代わりやHDDと同時に使用する使い方が拡大し、パソコン内蔵の記憶装置としての利用が大きく増加しています。一方では、SSDを内蔵している使用済パソコンの増加により、そのリユース用途も拡大しており、パソコン内蔵のSSDデータ消去に対する市場からのニーズが強まっています。

 

パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェアの評価を行う理由

SSDは、当初より、複数SSDメーカが自社の有する半導体等の技術を使用して、各社がハード仕様のみならず、データ書き込み・データ消去方式等も独自に定めてSSD製品を販売していたことから、データ消去方式の標準化が決まらず、ソフトウェアメーカは、「各SSDメーカのSSD製品のデータ消去方式をそれぞれ分析」し、そのノウハウを組み込んで「パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェア」として製品化していました。

一方、どのSSDメーカのSSD製品をどのパソコンモデルに搭載するかは製品開発者の裁量で決定されることも多かったため、例えば1つのパソコンメーカが販売している全てのSSD内蔵のパソコンモデルが特定の「パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェア」だけではデータ消去が実現しているとは言えない状況になっていました。

その後、コンピュータにHDDやSSD等を接続するためのインターフェース規格(シリアルATA(SATA)規格)において「Secure Erace」というコマンドが定義されたこともあり、このコマンドへの対応性を備えたSSDが製品化され、このSSDでは、「Secure Erace」コマンドを利用したデータ消去(SSD全データの削除と初期化)が可能となりました。

5~6年前から我が国で順次販売されているほとんどのメーカ製パソコンのSSD搭載モデルのSSDでは、「Secure Erace」機能を実装していることから、最近では、多くのソフトウェアメーカからSecure Erace機能に対応した「パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェア」が販売されています。

当協会は、Secure Erace機能に対応したパソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェアの評価制度を大手パソコンメーカグループ会社のご協力を得て行います。本制度は、我が国初の取組みです

 

パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェア評価制度の業務分担

評価調査の項目及びその内容については当協会が定め、評価作業については評価の人材や機材等を有する我が国にある大手パソコンメーカグループ会社に依頼します。当協会は、評価の結果報告を受けて、判断し認定を行います。

 

パソコン内蔵SSD(Secure Erace機能対応)データ消去ソフトウェア評価の考え方

今回評価を行うパソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェアでは、Secure Erace機能に対応していることを前提としています。したがって、今回評価を行うソウトウェアについては、「パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェア(Secure Erace仕様版)」の名称を用います。

パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェアで、パソコンに内蔵しているSSDがSecure Erace機能を有することとその実効性を確認し、機能を動作させることがわかれば、SSDデータ消去を実現していると言えますので、当協会は、「パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェア(Secure Erace仕様版)」の評価調査として、以下の項目の評価を行います。

評価調査の項目は、
  1. データの消去(パソコンに内蔵しているSSD(Secure Erace機能対応)のデータ消去作業後、間違えなくデータが消去されている。)
  2. SSDの動作異常(不具合)検出(SSDに何らかの異常があったときにそれを検出できる。例えばSecure Erace機能未対応のSSDではデータ消去が実施できないことを検出できる。)
  3. 基本ソフトウェア(OS)に対する自立性(非依存性)(パソコン内蔵のSSDやHDDにインストールされたOSと独立してSSDのデータ消去が可能。)
  4. 消去処理完了(終了)メッセージの適切性(データ消去後に、履歴管理(ログ)ファイルに記録された内容、または処理が完了(終了)したときのメッセージの出力が適切。)
  5. データ消去完了(終了)証明書発行機能(データ消去後に、情報を収集してデータ消去作業完了(終了)書の電子データを作ることができる等。)
  6. Secure Erace機能未対応SSDへの対応(対象物がSecure Erace機能未対応のパソコン内蔵SSDであるときにそれを検出し、履歴管理(ログ)ファイルに記録、またはメッセージ出力することができる。)。
となっています。(評価調査の項目ごとのチェック調査内容と評価する結果については、下表:「パソコン内蔵SSDデータ消去ソフトウェア(Secure Erase仕様版)」評価調査の項目ごとのチェック調査と評価する結果をご覧ください。)

 

SSD評価調査の項目

 

 

 

データ消去ソフトウェア評価制度についてのお問い合わせ

 

一般社団法人IoT3R協会(略称IoT3R.A)

TEL:03-6435-9891 FAX:03-6435-9892

 

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